ジョブホッパー

ジョブホッパーとは?転職回数が多い場合の対処法

2023/04/06

仕事を短期的に辞めてしまうために、一つの職場に定着していない人をジョブホッパーと呼びます。すぐに仕事を辞めてしまうという印象があるものの、その特徴を理解することで自分にあった仕事を見つけることが可能です。

ジョブホッパーとは?

短期で仕事を辞めて転職を繰り返す人をジョブホッパーと呼びます。明確な定義はないものの、3年以内に転職を繰り返す人のことを指すことが多いです。こうした転職も、同じ職種や業界の場合はキャリアアップのための転職とみられることが多く、反対に全くの別の業種や職種への転職を繰り返す場合にジョブホッパーと認識されがちです。

明確な定義はないとはいえ、全く違う業種への転職を短期的に繰り返していると、ジョブホッパーとみられる傾向にあると言えます。

ジョブホッパーが悪いと言われる理由は?

3年以内に転職を繰り返している人をジョブホッパーとしていますが、中には自分の実力をさまざまな企業で発揮したいと考えている人もいます。しかし、企業は長期で仕事をする人材やある程度のスキルを求めている場合も多く、悪い印象を持たれてしまいがちです。

終身雇用制度が根付いているから

日本国内では終身雇用という雇用形態が根強く残っていることもあり、何度も転職を繰り返す人への印象は悪くなってしまいます。海外では、転職を繰り返すことで多くの経験を積んでスキルが高いと評価されるものの、終身雇用が主流になっている日本では、一つの仕事を続けられないと評価されてしまいます。

こうした終身雇用の文化が、転職を繰り返すジョブホッパーに悪い印象を与えてしまっています。いろいろな経験を積んでいたとしても、堪え性がないという印象になってしまいます。

長期的に働いてもらえないとみなされる

長期的に働いて欲しいと考えて人材の募集を募っているような場合、ジョブホッパーは長期間働いてもらえないと判断されてしまいます。職場に定着しないのなら、人件費を出してまで雇用するメリットはなくなってしまいますので、悪い印象になってしまいがちです。

スキルが最後まで身につかない可能性がある

短期間で転職を繰り返すということは、確かにいろいろなスキルを取得できる可能性はあります。しかし、一つのスキルを最後まで身に付けることができず、中途半端な状態になってしまう可能性もあります。

一つの業種で学べることは最後まで学んでいないと、せっかく何度も転職しても時間ばかりが浪費されてしまいますので、学べることは最後まで学んでから転職するようにすると良いでしょう。

ジョブホッパーの特徴5選

短期間で仕事を変えるジョブホッパーの特徴として、自分のスキルをさらに高めるためにと向上心を持っていたり、自分の興味を持った分野にすぐチャレンジできる行動力を持っていたりなど魅力的な部分がある一方、気持ちの移り変わりが激しく、飽きっぽいという特徴も持っています。

続いてはジョブホッパーの特徴についてご紹介していきます。

向上心がある

新たな職場で新たな業務にチャレンジしたい、全く違う仕事で自分の可能性を試したいといった理由で今の仕事を辞めて、自分の興味のある仕事に軽々と転職できるのは特徴の1つです。転職をして経験を積むことで、自分ができることを増やしたいというような向上心を持っているという特徴もあります。

自分の短所・長所をよくわかっている

何度も転職活動ができるというのは、自分の長所と短所をしっかり理解し、仕事にどのように活かせるのかを理解しているということになります。改善できる短所や今後も向上させたいと思える長所を把握できているのは、就職活動をする上で重要です。何度も転職ができるということは、自分の短所や長所を把握し、企業に上手くプレゼンできているということになります。

興味の対象が移りやすい

向上心を持っていろいろな職種にチャレンジできるということは、それだけ多くの職種に対して興味、関心を持っていないとできることではありません。そして、ジョブホッパーはその気持ちが移り変わりやすいという特徴を持っています。

飽きっぽいという印象にもなりますが、常に新しい仕事を楽しみながら業務に挑めるという面も持ち合わせています。

多方面に知り合いがいる

仕事に真面目に専念できるようなジョブホッパーは、仕事を通して多くの場所に人との繋がりをつくることが可能です。また、ジョブホッパーは転職活動にすぐ取り掛かれるほどの行動力を持っていますので、イベントや他のコミュニティに参加することで多方面に知り合いがいる場合があります。

こうした人脈が多いというのも、ジョブホッパーの特徴と言えるでしょう。

気持ちの切り替えが上手

就職活動は必ず毎回受かるわけではなく、何度も面接で落ちてしまったり、書類選考で落ちてしまったりということもあります。それでもすぐに就職活動を再開できるのは、気持ちの切り替えが上手いという特徴を持っているからです。全く別の仕事をすぐに対応できるのも、この特徴があるからこそできることでもあります。

ジョブホッパーにおすすめの業種は?

一つの職場にとらわれずに、さまざまな職場でいろいろな経験を積んでみたい、日々新しいことにチャレンジして自分の実力をアップさせたい、興味がいろいろなところに向いてしまう、というような特徴を持っているジョブホッパーの方にも、おすすめの業種というものが存在しています。どれもジョブホッパーだからこその特徴を活かして仕事に専念できるため、自分の理想とする仕事があればチャレンジしてみましょう。

ITエンジニア

終身雇用の風潮があっても、転職経験が多いと重宝されるという特徴を持っているのがこのITエンジニアの仕事です。多くの会社で多くの経験を積み、より良いものを開発する能力が上がっていくと評価されるのが大きな特徴です。

幅広いスキルや能力を持っているエンジニアはより生産性も高く、必要としている企業は多いため、ITエンジニアとしてより高いスキルを得たいと考えているのなら、そうしたITエンジニアを必要としている企業にマッチングできると転職もしやすくなります。キャリアコーチングを利用して、ITエンジニアを必要としている企業とマッチングしつつも、自分の望むようなスキルアップがこなせるようになると良いでしょう。

外資系企業

海外では転職回数が多いと、それだけ多くのことを経験してきて優秀と判断されることが多いため、ジョブホッパーのように多くの転職経験があることが強みになります。専門家のアドバイスを聞きながら自己分析をし、その企業で使える自分の強みをより魅力的に伝えることで、ジョブホッパーのプラスの特徴をうまく活かすことが可能です。外資系の仕事に就いて更に多くの経験を積んでみたいと考えているのなら、キャリアコーチングを利用してみると良いでしょう。

スタートアップ・ベンチャー企業

多くの企業での豊富な経験をもつ人材は、スタートアップ、ベンチャー企業では必要とされる傾向にあります。多くの仕事を通して自分の能力を蓄積したらこうした企業でその能力を思う存分発揮したい、新たなことにチャレンジしたい、といった人には最適ともいえる職場です。

次の仕事に移るなら転職サイトを活用

転職を繰り返すということは長期的に働いてもらえない、堪え性がないといったマイナスイメージも多いですが、好奇心を持って仕事に取り組み、多くの経験を持っているといった魅力も持ち合わせています。こうした魅力をしっかり伝えるために、転職サイトを上手く利用できるかどうかが重要です。転職サイトの情報を取り入れつつ、自己分析や面接のトレーニングなども実施できるキャリアコーチングで、転職が多いことを魅力として伝えられるようになると、転職活動も上手くいきやすくなるでしょう。

まとめ

3年以内に複数の職場に転職して仕事を続けるジョブホッパーは、飽きっぽい、長期的に仕事をしてくれない可能性があるといったマイナスの印象がある一方、多くのことに興味関心を持って取り組むことができたり、向上心があるといった魅力も多く持っています。転職活動にあたってこうしたジョブホッパーの特徴がマイナスに感じているのなら、キャリアコーチングを受けて魅力的に伝えられるようになることが重要です。

自己分析を入念に行い、キャリアプランを十分に練って、自分の理想通りの転職ができるように活用してみましょう。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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