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【転職】ジョブホッパーとは?特徴や転職を成功させる秘訣を徹底解説!

2023/03/30

1つの会社で長く勤務することなく、数年経過するごとにいろいろな会社を渡り歩くジョブホッパーと呼ばれる人たちがいます。忍耐力がないなど、ネガティブなイメージを企業は抱いてしまうものです。実際にジョブホッパーとはどのような人たちなのでしょうか。またジョブホッパーが転職を成功させるために、どんな点に注意すべきなのでしょうか。 

ジョブホッパーとは?目安となる転職回数や気になる印象は?

1つの会社に腰を据えて在籍せず、ジプシーのように転々と転職を繰り返す人物がいます。それがジョブホッパーと呼ばれる人たちですが、転職回数など具体的な特徴についてご存知でしょうか。ここでジョブホッパーとはどんな人たちを指すのか、目安となる転職回数を含めて説明したいと思います。 

ジョブホッパーとは?

一般的にジョブホッパーとは、3年以内に転職を繰り返す人を指します。正社員として入社したものの、人間関係で悩むなどの理由で退社をする社会人はいます。しかし、ジョブホッパーは複数の会社への転職を繰り返すという点で、人間関係が理由で退職する人と大きな違いが見られます。 

また、以前は数年で転職をしていたけれども現在勤務している職場には5年以上など長期にわたって勤務を続けている人に対しては、ジョブホッパーと言わない傾向にあります。短期間で複数の会社を渡り歩くイメージがジョブホッパーにはあるため、1つの職場で長く頑張っている人は含みません。 

安となる転職回数

ジョブホッパーと見なす明確な回数はありませんが、一般的に、20代では短期間のうちに3回以上転職をした人を指します。また、30代以上に関しては5回を超えて転職した経験がある人をジョブホッパーと見なすことが多いと言えます。 

このようなケース以外では、1社につき1年以下しか在籍していないなど、短い期間で転職をする人もジョブホッパーと見なすことがあります。ジョブホッパーと呼ばれる社会人は、1社で腰を据えて働くことが少ないと言えます。 

代別!転職は何回までなら許される?

転職の回数が多いからと言って、次の就職へ影響を与えるとは言い切れません。そのため、転職は何回まで許されるのか、はっきりとした回数を示すことは難しいと言えます。優れた能力を持っており、以前に所属していた会社で業績アップに貢献した人材がジョブホッパーである場合もあります。 

我が社で採用したいと思った人材がジョブホッパーである可能性もあり、転職を繰り返すからと言って必ずしも就職活動で不利になるとは言えないものです。しかし、一般的にはあまり短時間のうちに何度も転職を繰り返す人材は、敬遠されてしまうことがあります。 

ジョブホッパーになる人の5つの特徴

ジョブホッパーと呼ばれる人たちは怠け者や変わり者、そんなイメージを持っている方もいることでしょう。ネガティブな印象を抱かれがちですが、実は高い能力やスキルを持っている人が多いと言えます。ここで共通する5つの特徴について、詳しく説明します。 

特徴その1|自分の考えをしっかりと持っている

自分はこんな人間でありたいなど、自分の理想や考えをしっかりと持っている傾向があります。周囲の環境や他人の意見に流されやすい人も多いですが、その理由として周囲の意見に合わせる方が楽だからです。しかしジョブホッパーは自分の信念を持っており、理想に合わなければ他の環境へ移動します。転職は大きなエネルギーが必要ですが、ジョブホッパーは理想の環境へ移動することを厭わないと言えます。 

特徴その2|自信家で行動力がある

ジョブホッパーは、自分に対して強い自信を持っています。退職してもいい環境が見つからない可能性もあり、簡単に転職をしない人もいますが、ジョブホッパーは能力やスキルが高いため、転職に対して不安を抱くことはありません。また自己アピールが上手く、面接の際に自分の価値をうまく伝えることができます。 

特徴その3|向上心がある

高い能力やスキルを持っているジョブホッパーは、自分の能力をもっと向上させたいという高いモチベーションを常に持っています。自分自身を成長させることに対して貪欲で、違う環境へ不安を抱くことなく飛び込むことができます。現在の職場環境ではステップアップできないと判断すれば、違う環境を探し始めます。 

特徴その4|興味のある分野や趣味が幅広い

ジョブホッパーは興味を持っていることや趣味としていることが多いと言えます。さまざまなことに対して強い関心を持っているので、一つのことを極めようという意欲があまりありません。視野が広く柔軟性があるという長所がありますが、コツコツと同じことを取り組めないという短所も持っています。 

特徴その5|自分の強みと弱みを理解している

ジョブホッパーは、自分自身を常に客観的な目で見ることができます。自分の強みだけではなく、弱点の部分もよく理解しています。人は自分の長所と短所をなかなかすぐには伝えられませんが、ジョブホッパーは容易に答えることができます。そのため、面接時に仕事と関連付けて上手に伝えることが可能です。 

ジョブホッパーを企業はどう見ている?よく思われない3つの理由

広い視野を持ってさまざまなことにチャレンジするジョブホッパーですが、企業にとっては面倒で扱いにくい人材に見えてしまうことが多々あります。実際に企業の経営者や人事は、ジョブホッパーに対してどのような印象を持っているのでしょうか。 

理由その1|年齢の割にスキルや経験が乏しいケースがあるから

ジョブホッパーはさまざまな仕事を経験しているため、転職を希望している他の人材よりもスキルが高い人も多くいます。しかし1つの会社でじっくりと仕事に取り組むことが少ないため、スキルアップが図れていない場合もあります。企業の経営者や人事には経験とスキルが乏しく中途半端というイメージを持たれやすく、転職の際に不利になることも考えられます。 

理由その2|継続力や忍耐力がないと判断されるから

ジョブホッパーは短期間のうちに転職を繰り返すため、忍耐強さという点で劣っていると思われがちです。また1つの仕事に対して熱意を持って取り組むことができないのではと思われてしまいます。仕事に対する情熱や継続力の面で劣っていると判断されやすく、転職の際に不利になってしまうことがあります。 

理由その3|協調性がないと思われがちだから

研修担当者にとって、ジョブホッパーは扱いにくい人材と言えます。厳しい研修を行えば退職をしてしまうのではないか、そんな不安を抱いてしまうからです。腫物を扱うように接してしまったり、教育がしにくい相手というイメージを研修担当者は持ってしまいます。どんな職場でも同僚たちとうまく付き合っていけないから転職を繰り返している、このような偏見を持たれてしまいがちです。 

ジョブホッパーとして転職を成功させる5つのアピールポイント

何度も転職を繰り返しているという点は、ジョブホッパーが転職活動を行っていく際に不利となることがあります。転職活動を有利に進めていくためには、いくつかのポイントに関して強くアピールすることが大切です。 

ポイントその1|多様なスキルと経験があること

さまざまな職場を経験する中で、多様なスキルを身に付けていることをアピールすることが大切です。我が社にとって欠かせない人材であると思われるためには、自分の持っているさまざまなスキル、また多様な会社で働いた経験を持っている点を特に強調する必要があります。 

ポイントその2|転職履歴に一貫性があること

今までの転職履歴には一貫性があり、キャリアアップのために転職をしていることを伝えることも大切です。一貫性がなければ、単に職場に馴染めず転職をしている人だと思われてしまいます。また、職種に一貫性がないことで、専門性がなくスキルが低い人だと評価されてしまうことでしょう。 

ポイントその3|どんな環境にも適応する能力があること

ジョブホッパーはこれまで複数の職場を経験しており、環境の変化に対して柔軟に対応できるという強みを持っていることをアピールすることも大切です。自ら環境を変えようとする意欲を持ち、行動力があるという面はジョブホッパーの持つ優れたところだと言えます。 

ポイントその4|計画的に転職していること

転職をするのはキャリアアップのためであり、計画的に転職をしたのだと理解してもらう必要があります。ジョブホッパーは単に仕事に飽きたので転職をしているなど、衝動的に退職をしているという偏見を持たれがちだからです。自分の能力を向上させる目的で転職をしているという点は、正しく理解してもらわなければなりません。 

ポイントその5|何事にも意欲的に取り組む姿勢

忍耐力や継続力が乏しいという印象を抱かれがちなため、どんな仕事に対しても高いモチベーションを持って意欲的に取り組みたいという姿勢を見せることも大切です。今まで経験したことがない職種であっても、これまでの経験を生かしてチャレンジしたいという点を強調しましょう。 

まとめ

ジョブホッパーは同じ会社で長く勤務を続ける人物に比べて、さまざまな職場を経験しています。またスキルが高いという傾向があるため、就職活動を有利に進めていけると思うかもしれません。しかし、企業側は忍耐強さがない、専門性がない人物であると思うことでしょう。転職を成功に導くためには、自分の持っている能力を強くアピールすることが大切だと言えます。 

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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