35歳以上の転職者は要チェック!転職の落とし穴と成功の秘訣、教えます
2023/06/29難易度が高いと考えがちな35歳以上の転職ですが、準備活動を少ししただけであきらめてはいませんか。最初からあきらめている人もいるかもしれません。
人生や実務の経験が豊富なビジネスパーソンには、転職活動においてひと工夫が必要です。35歳以上の転職希望者が陥りやすい落とし穴も現実にはあります。
この記事では35歳以上の転職希望者のために、クリアしていただきたい落とし穴と転職成功の秘訣についてくわしく解説します。
もくじ
35歳以上の転職は落とし穴多数?
20代や30代前半と異なり、35歳以上になると年齢的なハンディがあります。ネガティブになる必要はまったくありませんが、注意すべき点は十分に把握しましょう。
転職活動が長期化してやる気が削がれてしまう
30代の転職活動は長期化する可能性を事前に把握しておくことが重要です。一般的には2~3か月は必要といわれますが、希望の求人が見つからなければさらに長引くことも予測されます。
30代後半ともなると管理職を任されている場合も多いでしょう。職場での責任も重くなり、自分の仕事が終わったからといって、定時で退社するわけにもいきません。かといって、このまま今の状況が続くと転職活動も長くなり、やる気が削がれてしまい、気力が減退してしまいます。
条件に合う求人はないから転職できないと思ってしまう
転職サイトなどで求人情報を集めても自分の経験やキャリアに見合う求人はなかなか見つかりません。こういう場合は、希望条件の見直しと求人情報源を広げることが有効な対策となります。自分の希望条件が現在の転職マーケットとうまくかみ合っているか、を見直す必要があります。
また、求人にはインターネット系、雑誌・新聞系、人材紹介会社、ハローワークを代表とする政府系などあらゆる媒体や窓口から幅広く、徹底して集めることが成功のコツです。
なお、採用条件には合わなくても入社希望があれば、担当者に問い合わせてみる、職務経歴書を送ってみるなどの意欲を見せるのもひとつの方法です。
職務経歴書が自分本位になっている
少しでも自分のことをわかってほしいと社会人となってからの経歴を書き出したら、相当の枚数になります。中途採用の書類選考は直属の上司が行う企業が多くなっています。
忙しい仕事の合間を縫って、転職希望者の経歴書を読むのですから、ダラダラと長い自分本位の文章は読むことができません。また、コンパクトにまとまっていないと希望者の言いたいことが理解できないことにもなります。
長すぎる経歴書は誰も読んでくれないし、担当者をイライラさせて、マイナス効果ばかりが感じられます。自分の強みをアピールし、メリハリをつけてコンパクトにまとめることが成功の第一歩です。エピソードを交えて、担当者の興味を引く内容にしましょう。
30代後半でも転職を成功させる秘訣
転職活動はただやみくもに始めても成功するものではありません。計画性を持ち、確実に進めていくことが大切です。
目的を持った転職活動
曖昧なままの目的で転職しても、入社後にミスマッチを痛感して居場所がなくことも想定できます。特に30代後半で転職するのであれば、今後のキャリアアップや生活のことを考慮すると、転職を繰り返すことだけは避けたいものです。転職活動を始める前に転職で何を達成したいのか、転職の目的を明確にしてください。
また、20年後、30年後のあるべき姿も長期的な視野を持って考えておくべきです。今は安定した業績をあげている会社であっても、10年先はどうなっているのか予測が難しい時代です。コロナ禍のような予測できない事態が起きないとは限りません。
どのようなポジションの仕事をして、どのようにキャリアを重ねていきたいのかという将来を見据えた視点で転職を検討しましょう。
キャリアビジョンを明確にする
キャリアビジョンは目標として仕事で実現したいことを具体的にイメージすることです。
転職してから1年後、5年後、10年後といったスパンで、どのような自分でいたいのか、どんな仕事をしたいのか、といった具体的な自分のあるべき姿を描くことが大切です。
キャリアビジョンが曖昧のまま、短絡的に条件の良い職場というだけで転職すると、入社後にミスマッチで悩んだり、実力を発揮できないまま後悔することになりかねません。キャリアビジョンに基づくキャリアプランを具体的に作成していく手順を忘れないでください。
面接対策の徹底
どの年代でも重要性は変わりませんが、面接対策の徹底が成功のポイントになります。30代後半の転職の場合、前職の経験・スキルを確認する質問に対して、どれだけ採用側が期待する回答ができるか、的確な納得させられる説明ができるかが重要です。
また、キャリアと実績があるのですから、転職・応募理由では転職先の会社への適応度合や柔軟性が求められます。特に、役職がなくともマネジメント能力への期待が強くなっています。職場でリーダーシップをとり、同僚や後輩たちをどれだけうまくまとめることができるのかという視点が大切です。
30代後半では20代や30代前半と比べて、採用側の求めるクオリティも高くなっています。この期待に的確に応えるために、これまで培ってきた経験、実績や成果について具体的に整理し、要領よく説明できる必要があります。
キャリアコーチに相談する
キャリアコーチングサービスは、専属のコーチとの対話を通してキャリアに関する悩みや課題を解決していこうとするものです。転職前提だけの場合だけではなく、転職を含むキャリアについて幅広く相談することができます。
コーチングはあくまで教育や指導ではなく、相談者が自発的に自己分析やキャリア設計を行うものです。コーチは、相談者が自らの考え方や行動を見つめ直し、新たな視点で自覚していなかった気づきを得るためのサポート役に過ぎませんので、コーチングの成果は相談者に委ねられます。
年収アップに固執しない
転職後の収入アップについては、過度の期待は転職の幅を狭めてしまいます。現状維持を予測している転職希望者が多い中、ダウンした人が約半数という厳しい調査結果もあります。
前職の会社で積み上げてきた年収を、そのままスライドできるという楽観的な予想は難しいと覚悟する必要があります。ただし、アップした事例も多いので、悲観することなく転職先の条件を確認するようにしましょう。
家族に協力を求める
30代後半の人は家庭を持ち、家族がいることも多いでしょう。転職は家族にとっても大きな影響を及ぼすことですから、転職活動前にしっかり家族と話し合い、理解と協力が得られることが転職成功の重要なポイントであることは間違いありません。
まとめ
「なかなか書類選考が通らない」と自信をなくしている人もおられることでしょう。心配は無用です。一般的に、年齢が高くなると転職まで時間がかかるものです。ポテンシャルで勝負ができる20代とは異なり、採用側も求めるものが高度になり、選考が厳しく慎重に判断されるのも現実です。
しかし、その狭き門を突破する方法やコツがあります。さまざまな落とし穴を確実に把握し、克服することから始まります。そのうえで、自分の強みを理解し、採用側の求めるものとマッチングすればいいのです。そういう企業をあらゆる情報網の中から掘り起こしていくテクニックを身につけることが重要です。
今回は克服すべき落とし穴や成功するための秘訣をくわしく解説しました。ここに紹介したコツはぜひすべてマスターするようにしてください。その活動の中で、また新たな自分を発見できるかもしれません。これまでの経験やスキルを十分に活用して、効果的に採用側にアピールすることができれば、きっと転職成功にたどり着くことができます。