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転職をしたいけど「不安」・「怖い」と感じる。気持ちを楽にする方法とは?

2023/05/25

転職をしようと決断したときには、大きな不安や恐怖感で心が不安定になってしまうこともあります。転職活動中の方は、どんな点で不安を抱いてしまうのでしょうか。また不安を払拭するために、どのような対策を採ればいいのでしょうか。これらの点について、詳しく説明したいと思います。

転職が不安でしかたない……不安を感じる理由は?

転職活動を進めていく段階では、さまざまなことで不安を抱えてしまうものです。真剣に活動するからこそ、大きく悩んでしまうでしょう。どんなことに対して不安を抱えてしまうのか、またその理由に関してここで説明したいと思います。

自分がどこまで通用するのかわからない

転職をしたいと思ったとき、自分だけではなくほかにも転職希望者がいることもあります。その人数が多いほど、自分の能力に自信が持てず、通用するのだろうかという不安を抱いてしまうかもしれません。これまで勤務していた職場にいる同僚としか接した経験がない方は、社外の人と能力やスキルに関して比較する機会はきっと少ないことでしょう。他人がどの程度のスキルを持っているのか予想できないため、自分に自信を持てなくなってしまうのです。

自分の持っているスキルや経験を生かしたいと思いつつも、不安を抱きながら転職活動を行う方がいます。スキルは十分に持っているつもりであっても、ふと自分に自信が持てなくなってしまうときが訪れることがあります。不安を抱きがちな性格だけではなく、他人のスキルの高さが分からないことが理由で、心配になってしまうのでしょう。

年齢で落とされるのではないかという不安

転職の際に重視されるのは能力とスキルですが、年齢も重視されるのではないかと不安に思う方がいます。他の転職希望者よりも年齢が上で、落とされてしまうのではないかと心配になるようです。転職者の約6割が35歳以上という調査結果も出ており、35歳以上であっても転職は十分に可能と言えます。

一般に35歳以上になると転職が難しいというようなことを聞いたことがある方もいることでしょう。「35歳の壁」という言葉もあり、年齢の面で不安になってしまう方がいるのも当然かもしれません。しかし、採用担当者は年齢ではなく、採用後の活躍が十分に期待できるかどうかを重視します。35歳以上であってもスキルや能力が高ければ、採用される可能性は高くなると言えます。

次の会社に上手く馴染めるか不安

転職活動に奮闘している方の中には、就職先での人間関係に不安を抱く方もいます。うまく同僚とやっていけるのか、そんな不安を持ってしまいます。人間関係は社会人になると誰もが悩んでしまうため、次の会社でうまくやっていけるのか心配になるのも無理はありません。特に転職する理由が同僚や上司と折り合いが悪くなったなど人間関係によるものであればなおさら不安になってしまうのも当然です。

新しい職場環境へ移動する際には、大きな不安を抱くのは当然だと少し開き直るといいでしょう。まずは転職を成功させなければならないので、転職を勝ち取ることに対して意識を向けることが大切です。

転職先に不安しかない……内定後に感じる不安の理由とは?

転職活動中だけではなく、内定を受けている段階で不安を抱いてしまうこともあります。次の就職先への不安は大きいものですが、実際に内定を受けた段階でどのようなことについて心配をしてしまうのでしょうか。

これまでの経験が新しい会社でも通用するか

前職で自分が積み重ねてきたキャリアや資格を生かせる職場を探したとしても、転職先で大きな不安を抱いてしまう方がいます。自分の能力を発揮できず、高く評価されなかったらどうしようと思ってしまうようです。また、あまりにも使えない人材だと判断され、職場での居心地が悪くなってしまうのではないかとより悪いことを想像してしまう方もいることでしょう。

しかし内定を受けているということは、採用担当者からそれなりの評価をすでに受けていると言えます。転職は誰でもスタートラインに立って新しい生活を送るものであるため、初心に戻って新たな気持ちで頑張ろうと思うことが大切です。日々努力を重ねていけば、今までに培ってきたスキルをさらに伸ばしていくことが可能です。

転職の決断は間違っていなかったのか

内定を受けたにも関わらず、転職を決意したことは間違いではなかったかと思い直す方がいます。新しい環境に身を置くことに対して不安を抱くと、転職をしなければよかったのではと思ってしまうものです。しかしこれは一時的に思ってしまうことなので特に不安になる必要はありません。「新しい生活が始まるからこれから頑張って仕事をやっていこう」というように、気持ちを切り替えて前向きに考えるようにすることが大切です。

転職の決断に対する迷いは、次の就職先が決まったことに対する安心感から生まれてくることがあります。もしも次の職場が見つからない場合には、このような気持ちにはきっとならないことでしょう。

給与や待遇が良くなるのか

前職で自分の能力に関して低い評価を下された方の中には、転職先で給料が上がらないのではないかと思う方もいます。前職での経験が尾を引いてしまっているケースですが、転職先で前職と同じく低い評価を下されるかどうかはまだ分かりません。自分の取り組み次第で高く評価してもらえる可能性もあります。給料に関して人事担当者に聞くことはなかなか難しいものですが、昇格に関しては確認してみるといいでしょう。

転職が怖いのは30代だけじゃない!不安な気持ちの対処法3選

転職をしたいと考えたとき、退職後や転職後の生活の変化など、さまざまな点で不安を抱いてしまうものです。不安を抱えたまま転職活動をしても、いい結果が得られないことも多いです。そんなとき、どのような対処法で改善を図ればいいのでしょうか。

転職活動はできるだけ短期間で行う

転職活動が長くかかってしまうと、その間にいろいろなことを考えてしまいがちです。不安などを抱えながら活動をしないためにも、集中的に次の就職先を見つけるように努力することが大切です。ビジョンを持って活動を行っていても、時間がかかるとあれこれと悩んでしまう可能性があります。またモチベーションが低下してしまい、妥協をしてしまうかもしれません。

転職活動は人から強制されて行うものではありません。悠々と行動すると就職先が見つからない場合もあります。転職を決意したのであれば、できるだけ早く就業先を見つけられるように、集中して取り組むことが大切です。

考え方を変えてみる

不安を払拭するために、自分自身の考え方を変えてみることも有効です。心をコントロールして前向きに行動することは大切ですが、不安の大きな就職活動中にはなかなか実行できないことでしょう。心ではなく思考を変えることで、うまく不安と付き合うことが可能です。職場を変えて新しいことにチャレンジすれば、より自分を成長させてくれることでしょう。ステップアップをするために欠かせないと考えて、意欲的に転職活動を行うことが大切です。

転職経験者に相談する

自分であれこれと考えていてもいい回答が見つからない場合もありますし、余計に不安を抱いてしまうかもしれません。実際に転職して現在頑張っている方に相談をすれば、不安の払拭にも繋がります。経験者が伝えてくれる職場に関する状況は、想像によるものではないため不安の解消にきっと役立つことでしょう。不安を少しでも解消できれば、今以上に前向きな気持ちになって行動することができます。

キャリア相談サービスで自己分析しよう

転職に対して不安を抱いている場合には、キャリア相談サービスを受けてみるのもいい方法と言えます。カウンセリングを受けることで、自分自身を客観的に見ることができます。今まで気付かなかった自分の能力や適性を発見することもあり、今後の方向性を正しく選択できることでしょう。また自分の自信にも繋がるため、不安を抱くことなく積極性を持って転職活動が行える可能性もあります。何かと不安を抱きがちでついネガティブな気分になってしまう方にとって、精神的な安らぎを得られるという点でも利用をお勧めします。

まとめ

転職は人生の中でも大きな活動であるため、不安や恐怖感を抱くのは当然と言えます。慎重に行動しなければ、今後の生活に影響を与えてしまうかもしれません。しかし前向きに活動を行わなければ、理想的な職場を得ることは難しいでしょう。転職で不安になったときには、今回いくつかご紹介した対策を試してみてください。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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