ジョブホッパー

ジョブホッパーは何が悪いのか?人生を成功させるためにすべきこと

2023/04/20

ジョブホッパーは何が悪いのか?世間のイメージは?

3年以内に転職を繰り返す人に対して使われるジョブホッパーという言葉ですが、どちらかといえばマイナスなイメージに使われることが多い単語です。こうした背景にはマイナスに見えてしまうさまざまな要因がありますので、ジョブホッパーが企業からどのように見えているのかを知っておくことが大切です。

キャリアに一貫性がないと見られてしまう

ジョブホッパーの特徴として、転職に特に目的なく打ち込んでしまうため、スキルや経験が十分に得られないというものがあります。ジョブホッパーの中には将来の独立に向けた勉強や、エンジニアの経験を得るための転職などの目的を持っている人もいますが、目的がないジョブホッパーであることが多いのも確かです。

そのため、企業側からみるとジョブホッパーというのは十分なスキルや経験を持っていない、キャリアに一貫性のない人材と認識されてしまうのです。

人間関係が苦手

何度も転職を繰り返すということは、人間関係を構築するのが苦手な人と認識されてしまうことも多いです。転職の理由で上位に食い込むのが職場の人間関係ですが、ジョブホッパーも人間関係の構築が苦手で転職を繰り返してしまっている場合が多いです。そして、そうした特徴は企業側にも伝わっています。

仕事が続かず辞めてしまう

ジョブホッパーの特徴として飽きっぽいという性質も持ち合わせており、同じ仕事を続けられずにすぐに辞めてしまいます。転職直後は、新しいことに新鮮さがあり向上心を持って仕事に取組めたとしても、同じ毎日を繰り返すうちに飽きてしまい、結局1年も経たずに辞めてしまいます。

転職が多いジョブホッパーは評価されないのか

かつて終身雇用が主流だった日本において、転職回数が多いというのは大きな理由が無くてもマイナスな印象を与えてしまいます。もちろんすべてがマイナスというわけではなく、近年では転職回数の多さが評価される企業も増えています。

日本では転職3回以上は多いとする会社がまだある

エンジニアのように転職回数が多く、より複数の企業での経験が評価されるような職種がある一方、終身雇用が主流だった時代の風潮はまだまだ抜け切れていません。転職は3回までという考えを持っている企業も多く、何度も転職を繰り返すことで企業はその人に対してマイナスなイメージを持ってしまいます。

最近は転職をマイナスとしない会社も増えてきている

近年、自分のやりたい仕事をするという時代になり、フリーランスで生計を立てる人も増えてきています。自分の好きな仕事をするために転職することを良しとする企業も増えているため、必ずしも転職回数が多いことがマイナスとはなりません。

エンジニアのような仕事の場合、多くの企業で得た経験が次の開発に活かされるため、こうした転職の多さが武器になる場合もあります。

ジョブホッパーのメリットは?

実際マイナスの意味で使われることが多いジョブホッパーですが、メリットも多い人材であることは注目したい点です。転職という大掛かりなステップを何度も繰り返す行動力や、変化にすぐ対応できる柔軟性を持っているなどの特徴があります。

変化に対応できる人材になれる

転職をするということは、当然自分の生活環境が変わるということです。通勤する路線も変われば、職場内での人間関係も大きく変化します。こうした大きな変化を何度も繰り返すうち、変化に柔軟に対応できるように成長していきます。自分の適応力を活かして仕事をしたいと考えている場合、こうした部分を魅力として伝えられます。

行動力が身につく

自分がこうしたいと思ったときにすぐに行動できるからこそ、すぐに転職という選択ができるのがジョブホッパーです。何かを思いついて行動するまでが早いため、行動力が必要とされるチームリーダーなどの仕事が向いている傾向にあります。思い立ったら行動、大事な場面での選択、といった重要な場面に強くなれるのも、ジョブホッパーの大きな特徴です。

個人で生きていく力を強化できる

さらにジョブホッパーは一つの企業に留まらずに多くの企業へ転職しています。転職活動や転職した仕事場での経験を積むことで、個人で稼いでいく能力も上がっていくのが特徴です。万が一自分が就職した会社に何かがあっても、個人で稼ぐスキルがあるだけで安心感は大きく変わってきます。

ジョブホッパーのデメリットは?

ジョブホッパーだからこそのメリットがあれば、当然企業が持っているマイナスイメージのようなデメリットも多く存在しています。ジョブホッパーの多くは、飽きっぽく、一つの職場に留まっていられないといった特徴もあるので、企業からはあまり良い印象を持ってもらえないことが多いです。

飽きやすく仕事が続かなくなる

ジョブホッパーになる人の大きな特徴ですが、一つの仕事がつまらなくなってしまい、すぐに転職という選択をしてしまうため、十分なスキルを獲得する前に転職をしてしまいます。飽きっぽいが故に、せっかく良い企業に居ても十分な経験を積む事ができずに転職してしまうのです。

日本ではまだまだ評価されにくい

終身雇用が主流であった日本において、ジョブホッパーという存在の印象が良くなるのはまだまだ先のようです。自分のやりたい仕事がある、明確なビジョンがある、という場合でも、すぐに辞めてしまうこらえ性の無い人と判断されてしまうことがありますので、そうした印象ならないように転職する目的は明確にしておきましょう。

将来のプランが明確に必要

転職をするにしても将来のプランが未確定では、無駄に転職を繰り返すことになってしまいます。転職するなら、一つの職場で十分なキャリアアップやスキルアップ、資格取得などで十分な経験を積まないとせっかく転職しても年収は変わりません。最悪の場合、転職する度に低くなってしまいます。

良いジョブホッパーになれる人はどんな特徴がある?

将来性のあるジョブホッパーには、きちんとした特徴があります。ただ飽きっぽく無計画に転職するのではなく、しっかりと計画し、自分の限界に挑戦したり、自分のスキルアップを図ったりなど、向上心があるといったものです。

計画性を持ったキャリアビルダー

同じように転職を繰り返す人材でも、キャリアアップをしつつ、しっかり年収を上げながら転職する人をキャリアビルダーと呼びます。今の仕事が何となく気に入らない、やる気が起きない、という場合にただ飽きたから転職するのではなく、次の仕事で得たいスキル、取得したい資格など明確な目標をもって挑み、転職を繰り返すのが重要です。

向上心が強く挑戦が好きな人

良いジョブホッパーには、向上心が強く自分の限界に挑戦することが好きという特徴があります。こうした人は自分で目標を立てて、転職理由も明確になっていることが多いです。さらに、実際に仕事を通して自分が必要としているスキルや資格を取得してから次の仕事を探すので、確実に年収が上がっていく転職をしていきます。

行動力がある人

自分の中で明確な目標を立てた上で、すぐに転職という行動に移れたり、自分が得たいスキル習得に向けて行動したりと行動力が高い人が良いジョブホッパーである傾向にあります。どんな状況で転職すべきかの決断力も持っているので、行動力に加えて決断力も評価されます。

ジョブホッパーでも人生を成功させるにはどうすればいい?

転職を繰り返すジョブホッパーでも、将来のビジョンを明確にして行動することで、転職活動を成功させることが可能です。飽きてしまったから、人間関係がうまくいかないから、そうした理由であっても転職にあたって目標を立てて挑むのが重要です。

計画性を持ち前向きに転職する

将来的にどの程度の年収が欲しいのか、どういったスキルを持ってどのような仕事をしたいのか、自分の目標を持って計画を立てることが大切です。ただ転職を繰り返すのではなく、次の企業でどういったスキルを身に付けたいのか、どのような資格が欲しいのか、理由を明確にしておくと企業も雇いやすくなります。

自分なりの軸を持つ

転職をするにあたって、しっかりと自分の軸を持つことも重要です。例えば転職を通じて将来独立するための実力を積んでいきたい、将来的にいろいろな企業に勤められるように資格を習得したい、多くの経験を積んで商品開発に活かしたい、などです。何も考えずに転職するよりも、こうして自分の信念を持って転職する方が、企業からの印象も良くなります。

個人で稼ぐ力を身につける

ジョブホッパーでも安定した人生を送りたいと考えているのなら、会社以外の場所でも自分で稼ぐ力を持っておくことも重要です。十分なスキルや経験があっても転職回数が多いとなかなか転職は難しくなってしまいますので、そうした状況でも自分自身で稼ぐ方法を一つ持っておくと、安心して転職ができます。

まとめ

ジョブホッパーは確かに現代の日本でもあまり良い印象はありません。しかし、明確な目標を持ってしっかりと計画を立て、着実にスキルを身に付けていくことによって同じジョブホッパーでも印象が大きく変わっていきます。自分の目標や計画を立てるのを相談するには、そうした相談に特化したキャリアコーチングがおすすめです。自分にあった生き方をするためのジョブホッパーですので、しっかり相談して成功させましょう。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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