HSP

仕事が怖いと感じるHSPの方は転職して環境を変えよう

2023/07/27

仕事をしていくうえで、ミスが多い、仕事が遅いなどと悩み、仕事が怖いと感じることはありませんか。こんなHSP気質を持ち、悩みを抱え続けて苦しむ必要はありません。

そんなHSPの方の悩みを解決するために、HSPの方に向いている職種、転職先、転職先を選ぶときの注意点などをわかりやすく解説します。

HSPの方が感じやすい仕事への恐怖3選

仕事のミスで罪悪感を覚え、その罪悪感を和らげるために自分を責めてしまいます。

周りに迷惑ばかりかけている気がする

HSPの方の特徴は、人に助けてもらうことに罪悪感を持ってしまうから、人にお願いができないことです。迷惑をかけたことに罪悪感を覚えてしまいます。

HSPの方は人助けが好きですが、助けられるのは苦手です。上司や同僚に仕事を助けてもらうと精神的に追い詰められやすい気質を持っています。

HSPの方は作業が遅いと自分を責めてしまう

仕事を任されると自分でも納得のいく成果を出したいと考えてしまいます。作業にとりかかる前にあれこれ頭の中で考えるのです。

さまざまな情報を頭の中で処理しているので、作業にとりかかるまでに時間がかかり、仕事が遅いと自分を責めてしまいます。

職場の人間関係を気にしすぎてしまう

HSPの特徴は、刺激にとても敏感で疲れやすい、人の気持ちに振り回されやすく共感しやすくなっています。人間関係を気にしすぎてストレスを感じてしまいます。

こういう場合は、人間関係は常によくわからない、影響を受けてしまうものだと受け入れましょう。ネガティブな影響を受けてしまいがちな人からは距離を置くとよいでしょう。

HSPの方に向いている転職先

HSP方の強みを生かせる仕事や気楽に働けるような職場を紹介します。

丁寧さが求められる仕事

HSPの方は細かいところに気が回る人が多く、正確さや精密さを求められる仕事が適しています。淡々と作業をこなすような仕事を得意な傾向があります。

具体的には、一般事務や経理、データ入力などのデスクワークが向いています。検査・検品、工場のライン作業、電子部品・電子回路製造業、研究員などです。

人と向き合う仕事

HSPの方は人の感情を敏感に察知し、深く共感し、親身に寄り添うことができます。人の悩みを聞いたり、身体のケアをする仕事で特性を活かすことができます。

たとえば、介護士、保育士、看護師、カウンセラー、臨床心理士、マッサージ師、エステティシャン、セラピストなどがあります。この中には国家資格や学歴が必要だったりと、未経験からのチャレンジはややハードルが高くなっているものもあります。

自宅でできる仕事

在宅ワークであれば、人とのかかわりを最小限に減らすことができるため、HSPの方でも快適に仕事ができます。オンラインミーティングなどもありますが、人に見られるのを気にしたり、雑音の多い環境で仕事をすることはほぼなくなります。

たとえば、ITエンジニア、WEBライター、WEBディレクター、WEBデザイナー、プログラマー、動画編集などです。

HSPの方に向いていない転職先

自分に合わない仕事を選ぶと、悩みを抱えてしまい、転職を繰り返す結果となりかねません。

スピーディな作業が求められる仕事

チームリーダーや飲食店スタッフなどスピードを求められる仕事には向いていません。HSPの方の特性は物事をじっくり考えてから動き始めるからです。深く考え行動に移すという強みを発揮するのは難しく、焦りと不安感が募ってしまいます。

ノルマを課せられる仕事

営業職など厳しいノルマが課せられる仕事は、ストレスをためやすく、過酷な環境となるためおすすめできません。上司や同僚からのプレッシャーにストレスを感じやすいHSPの方は常に成果を出し続ける必要がある環境は、負担が大きすぎます。

人と関わる機会が多い仕事

店頭販売員や営業職、コールセンターなど他者とのかかわりが多い仕事はストレスとなる可能性が高くなります。また、クレーム対応なども避けたほうがいいでしょう。他人の言葉に敏感なHSPの方は言われたことを必要以上に引きずってしまいます。

HSPの方が転職先を選ぶときの注意点

仕事探しを失敗しないために注意する必要がある点は以下のとおりです。

興味のある職種を探す

仕事選びで何より重要なことは、心から興味を持てる職種を探すということです。HSPの方はさまざまな物事に対して、あれこれ考えすぎてしまう特性があり、この仕事は何の意味があるのだろうか、と湧きあがった疑問や違和感を無視することができないのです。

HSPの方はお金や生活のためと割り切って働くことはできないため、興味のある仕事でなければ長く働くことはできにくいと考えてください。

自分の長所を明確にしておく

自分自身を見つめ直して長所を明確にしておくことが大切です。ストレスのかかる苦手を克服するのではなく、強みを生かす方向で考える必要があります。人間関係がうまくいかないと短所としてとらえがちですが、それは決して弱みではないのです。

HSPの方ならではの長所を活かしていけば企業へのアピールもうまくいくものです。肩の力を抜いて、自信を持ちましょう。

HSPの方が不安なく仕事を続けていくためのコツ

HSPの方が無理なく仕事を続けていくには、以下のようなコツがあります。

無理をして働かない

入社1年目から無理をして評価をあげようとする必要はありません。上を目指す必要はなく、できる範囲で頑張ることに力を注いでください。最初に上を目指して評価をあげてしまうと、それが普通になってしまいます。無理は禁物です。

適度なストレス解消が大切

仕事とプライベートの区別を明確にし、気持ちをうまく切り替えることです。HSPはストレスをためやすい特性があるため、適度にストレスを発散し、気分転換を図りましょう。

HSPの方は仕事のミスや問題点を引きずってしまい、深く考えすぎることがあります。オンオフの切り替えを意識的に行い、休日には仕事のことを忘れてください。熱中できる趣味を持ち、リフレッシュできるものを見つけましょう。

悩みがあれば誰かに相談する

仕事で悩みがあれば、ひとりで抱え込まず周囲に相談することが大切です。繊細な人ほど迷惑をかけたくないという気持ちが強く、問題を抱え込みがちです。自分でも気がつかないうちに、ストレスが蓄積し、ネガティブの悪循環にはまってしまいます。

HSPの特性を理解してくれる人を見つけて、心を開いて相談してみましょう。

HSPの人は無理なく仕事を続けることが大切

HSPは病気ではありませんので、治療して治すというよりもうまく付き合っていくことを考えてください。HSPの方が無理なく仕事を続けていくためには、働きやすい環境を確保することが大切です。上司や同僚とよく相談し、自分が快適に過ごせる空間を作っていきましょう。

HSPの方には転職を繰り返す人が少なくありませんが、無理なく働ける環境を見つけるのは簡単ではありません。転職活動を成功させて、自分自身が働きやすいと思える環境を見つけ出してください。そこで、自分自身を追い込まず、ゆっくり働くことが大切です。

転職活動をするなら転職サイトに相談を

転職活動はひとりで行うよりもプロのサポートを受けたほうが効率的に進められます。さまざまな転職サービスがありますが、HSPの方にはカウンセリングが充実しているキャリアコーチングサービスがおすすめです。

自己分析やキャリア設計などの本質的なキャリア支援を実施してくれます。専属のキャリアコーチと付き合うだけですので、人とのかかわりが苦手なHSPの人には特に向いているでしょう。

まとめ

HSPの方が、仕事が怖いと感じる主な原因や怖くなったときの対処法などについて解説しました。仕事はマラソンと同じです。ゆっくり長く続けることを考えましょう。

HSPの方の転職は難しいとあきらめていませんか。HSPの方に向いている転職先や職場は必ず見つかります。ひとりで悩まず、苦しまず、リラックスして働ける環境を探しましょう。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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