キャリアコーチング

転職するならキャリアコーチングがオススメ! コーチングの活用法を徹底解説

2023/06/22

「転職したいけれど、リスクを考えると躊躇してしまう」と転職を検討していても、決心がつかない人もいるのではないでしょうか。キャリアコーチングを受けることで過去の経験を見つめ直すと、悩みや迷いが明確になり、将来のあるべき姿がはっきりと見えてきます。今回はキャリアコーチングの内容、メリット・デメリットや注意点などについて徹底解説します。

キャリアコーチングとは?

キャリアコーチングとは、専属のコーチと対話を通してキャリアに関する悩み相談やキャリア設計をしてもらうサービスです。

キャリアについて相談できるサービス

キャリアコーチングでは、専属コーチとの対話をすることで、自覚していなかったキャリアについての悩みや課題に気づき、問題解決へ繋げることができます。主な効果は次のとおりです。

  1. ①これまで自覚しなかった新しい気づきをもたらす
  2. ②複数の視点や広い視野で物事を考える力がつく
  3. ③過去にとらわれない柔軟な考え方を持つことができ、行動の選択肢も増える
  4. ④モチベーションの維持・向上や目標達成のための行動を促す

コーチングは教育や指導ではなく、相談者が自らの考えや行動の選択肢を広げ、自発的に自分を引き出す努力をすることが特徴です。

キャリアコーチングのメリット

キャリアコーチングのメリットは次のとおりです。

  1. ①視野が広がる

キャリアコーチとの対話を続けながらアドバイスにより自分自身を振り返ることで、自分では気づけなかった考えや価値観が浮き彫りになります。やりがいや自分の強みが明確になるため、仕事への取り組みが前向きになったり、新たなことにチャレンジできるようになります。

  1. ②新たな可能性を引き出す

今まで自覚していなかった自分の長所を明確にするため、知りえなかった潜在能力に気づき新たな可能性を引き出すことができます。

  1. ③モチベーションの維持・向上につながり、目標達成への実現性が高まる

コーチングすることで徐々に将来のあるべき姿がはっきりと見えてくるため、自主的に行動計画を作成・実施し、目標達成に向けての行動力を高めていくことが出来ます。

キャリアコーチングのデメリット

デメリットも押さえて、コーチングの効果を最大限に活用しましょう。

  1. ①目標達成や効果が表われるまで時間がかかる

これまでの長い人生で培われた思考を早期に変えるのは簡単ではありません。場合によっては自分を変えていくことに相応の時間がかかり、すぐに達成感を感じられない場合もあります。

  1. ②行動を起こさないと変化は期待できない

キャリアコーチングは相談者の自分を変えるという強い意欲が必要となります。コーチがさまざまな支援策や解決策を提示したとしても、相談者が行動に起こさなければ何も変わることはできません。

  1. ③コーチとの相性に結果が左右される

キャリアコーチの経験や実績が水準以下で、専門知識やコーチングスキルが不足する場合があります。また、人間同士の付き合いとなりますので、相性は無視できません。経験豊富で相性の良いコーチを選ぶことが重要です。初回無料相談で相性の良いコーチを見極めてください。

  1. ④費用が高額になる場合がある

転職エージェントのキャリア相談と異なり、有料になり高額となる場合がありますので、料金体系やシステムを事前にチェックしておきましょう。

短期集中型は、スポットでキャリア相談をする場合で、一般的に1時間当たり5,000円~20,000円程度で設定されています。

中期支援型は1~2か月程度のコースです。プランは内容や時間に応じて複数設定されており、平均的には20万円台となっています。これを高額と考えるかどうかですが、コーチングの効果や目標達成のことを考えるとコストパフォーマンスは高いといえます。

キャリアコーチングと転職エージェントの違いは?

転職エージェントによるコーチングサービスはすべて無料で、次のとおりとなります。

  1. ①アピールポイントの整理やブラッシュアップ
  2. ②強み・特性を活かしたキャリアプランの作成
  3. ③豊富な求人情報の中から相談者に合った求人を提案
  4. ④提出書類の作成・添削、面接対策

転職支援サービスとして転職を前提にしているところが、キャリアコーチングとの大きな違いです。転職希望先の情報は豊富で、効率的に転職活動を進めることができます。

キャリアコーチングは転職に限らずキャリアについて幅広く相談することができます。転職を前提としていませんので、じっくりとキャリア形成に取り組むことができます。

転職前にキャリアコーチングが必要な人はどんな人?

転職前にキャリアコーチングが必要な人の特徴は次のとおりです。

  1. ①転職に迷っている人

転職すべきか、現職でキャリアアップをするかで悩んでいる人は、理想の自分になるために何をすればよいかをまずコーチングすることで明確にするとよいでしょう。

  1. ②自分のやりたいことが明確ではない人

自己分析を多面的に実施し、これまでの経験をまとめることで、やりたいことや目標設定のヒントを得ることができます。

  1. ③自己分析・キャリア設計をしたい人

コーチとの対話の中で知らなかった自分に気づき、本当に求めるべき自分の理解につながります。また、自己分析を通して自分をよく知ることで、自分の目標が明確になります。

転職前提のサポートではないため、課題・悩みにフラットに向き合うことが可能です。

④何をしたらいいかわからない人

やりたいことのために、どんな行動をとるべきなのかを客観的、具体的に指摘してもらうことで、今後の行動方針を明確にすることができます。

転職時のキャリアコーチング利用の注意点3つ

キャリアコーチングを利用する際には注意してほしい点があります。

必ず悩みが解決するとは限らない

自分自身が抱えている問題や課題を解決するためには、コーチの支援を受けて真摯に自分自身に向き合う必要があります。コーチは対話を通して、今後どう変わりたいのか、などのヒントを提示してくれるだけです。

コーチングを受けても自発的に実行していかないと解決することはできません。行動方針が明確になり、転職活動に力を入れていきたいのであれば、転職エージェントサービスを利用する等、自ら判断し行動へ移していくことが重要です。

無料のキャリアコーチングは初回のみ

無料のキャリアコーチングは初回のみで、それ以降は有料となります。20万円台のコース料金をどう考えるかが重要です。これを浪費ではなく、自分への投資と捉えてください。自分の思い描くキャリアを形成し、目標を達成することで年収アップにつながる投資となります。

有資格者のキャリアコーチングが対応してくれるか

コーチの経験やスキルは選ぶ際の重要な要素です。無資格者であってもコーチはできますが、国家資格やプロコーチ資格保持者であれば、安心してコーチングに臨むことが出ます。

さらに、コーチングスキルに加えキャリア支援が豊富であるかという点も重要です。有資格者のみが所属する会社もありますので、サービス会社は慎重に選択しましょう。

相性のいいキャリアコーチでないと相談しにくい

専属のキャリアコーチが担当になりますので、そのコーチとの相性がコーチングの結果に影響を及ぼします。コーチとの相性が良ければ満足度の高いサービスを受けられ、期待する結果を得られる可能性は高くなります。

コーチングはコーチとの対話が結果を大きく左右しますので、コーチとの相性は特にこだわりたいものです。初回無料コーチングを有効に活用し、相談しやすいコーチを選びましょう。

まとめ

結論としては転職したい会社ややりたい仕事が明確になっている人以外は、キャリアコーチングがおすすめです。今まではやりたいことを仕事にして、生きていくことはハードルが高かったのですが、これからは好きなことをして生きていく時代であるといえます。

好きなことがはっきりしていない人も大勢いると思います。そのような人も、コーチとの対話を通して問題解決に近づき、将来のあるべき姿がはっきりと見えてくるはずです。

高額な費用が必要となりますが、将来の自分への投資と割り切って、キャリアと人生を考える時間を有効に使ってください。長い人生を自分らしく、有意義に過ごすための時間は決して無駄にはなりません。

初回コーチングを効果的に利用し、相性の良いコーチを選んで、これからの長い人生を変えてみませんか。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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