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HSPの方が転職を成功させる5つのポイント|繊細さんに向いてる職種とは?

2023/05/04

HSPの方は、繊細であり戸惑いやすい傾向があります。転職を成功させるには、いくつかのコツがありますのでご紹介します。まずは、自分の特性を把握することから進めていきましょう。

HSPの方は敏感だからこそ転職も慎重派が多い

一般的な方であればさほど気にすることなく流せることであっても、良くも悪くもそうできないのがHSPの方の特性です。それは日常においてもそうですし、人間関係においても同じことが言えます。そのため、転職活動を行う際も、本当に自分に合っているのか、本当に問題なく働き続けることができるのかなど、慎重に探し検討する方が少なくありません。その背景には、これまでたくさん悩み、不安を抱えてきたことが挙げられます。

HSPの方の中でも特性が分かれている

HSPの方は、繊細であり傷つきやすく、戸惑いやすいといった特徴がありますが、実はすべての方に同じ傾向が見られるというわけではありません。さまざまな特性があるため、自分がどういったタイプなのかを見極めることも必要です。中でも一番多いのが「内向型HSP」と呼ばれるタイプで、ちょっとしたことにも敏感で、考えやすく繊細なタイプです。周囲の言葉や行動について深く考え込んでしまい、ネガティブに受け取りやすい方もいます。

「外向型HSP」は、一見社交的に見えるのですが、やはり相手のちょっとした言動に振り回されてしまうこともあり、人付き合いを億劫に感じる方もいます。また、「刺激追求外向型HSP」は、むしろ人の上に立つことが多く、自他ともにHSPタイプであると認識されにくい傾向があります。真面目できちんと行うことができるため、信頼されている方も多いようです。「刺激追求型HSP」は、刺激が多いと疲れてしまう傾向があります。本来、いろいろなことに挑戦したいのですが、疲労に弱いため実力を発揮できないなどの悩みを抱えている方も多いようです。

自分の特性を知ることが転職への第一歩

仕事が続かず落ち込んだり、自分を責めたりすることが多かった方もいると思いますが、ぜひ無理せず前向きに職探しをしていきましょう。自分が心地よいものや心地よい場所、不安になるものと不安になりやすい場所についても、じっくりと考えてみてください。そこに多くのヒントがあるはずです。

HSPの方が転職を成功させる5つのポイント

一般的な方と比較して繊細な部分が多い傾向があるHSPの方にとって、転職は容易なことではないかもしれません。しかし、自分に合っている職業や環境であれば、思う存分能力を発揮できるので、前向きに進んでいきましょう。また、これまでの経験から自己肯定感が低い方も多いようですが、決して自分がダメだと思わないようにしてください。そうではなく、合っていなかっただけで、ほかにもっと合っている場所や仕事があるということに目を向けてください。繰り返しになりますが、一番大切なことは自分をよく知ることです。

自分の特性や強みを知る

周囲に人がたくさんいると落ち着かなくなったり、集中できなくなったりする方もいます。本当は十分な能力があるのに、焦りの方が強くて失敗しやすくなるのです。また、一度に複数の仕事を抱えて進めていかなければならない場面になると、とたんにミスが増えてしまったり、納期に間に合わなくなったりすることもあります。そのため仕事が遅いと感じている方もいるかもしれません。ほかにも、人と関わることが苦手な方も多く、不特定多数の方に会うような職場にいたり、そういった職業に就いていたりすることで、マイナス部分だけがクローズアップされてしまうこともあるようです。

つまり、自分の特性を知るためには、反対に自分の苦手な部分を書きだしていくことも必要ということです。苦手をどんどん外していった先に、得意なものや合っている環境などが見えてくるはずです。

キャリアコーチに相談し、自己分析する

自分一人ではなかなか自己分析が進まないこともあるでしょう。客観的に自分を観ることが苦手なタイプもいるものです。こういった状況になる方は、キャリアコーチに相談してみるのもおすすめです。その道のプロに相談することで、今まで見えてこなかった弱点が見えてくることがあるほか、今まで分からなかった自分の強みなどに気付けることも少なくありません。自己分析をしっかり行えば、あとはそれに合った職業や職場を選んでいけば良いので、スムーズに進めやすくなることでしょう。

意外に思うかもしれませんが、自分をよく知ることができると、ほっとしたり、やる気が出たりしてきます。今までネガティブな部分にばかり目が行きがちだった方も、自分の良さや強みが発見できたら、自信も持てることでしょう。

仲間や家族に相談したり情報共有する

自分一人で問題や不安を抱えているだけでは解決するのが難しくなります。なぜなら、その不安や問題を見る視点がいつも同じであるため、堂々巡りになってしまうからです。だからこそ、信頼できる人のアドバイスや意見を聞くことが必要だと言えます。考え方は人それぞれあり、自分の考え方とまったく異なる考え方を持っている方を知り驚くこともあるかもしれません。しかし、そこが人生を切り開くポイントでもあるのです。仲間や家族の意見を聞きながら、いろいろなことを再度考えてみてください。もしかしたら、今まで大きな問題だと思っていたことが実はそれほど大きな問題ではなかったり、問題であったとしても、良い対策方法が分かるかもしれません。

職場環境や業務内容を詳細までチェックする

まずは、自分の得意なことと苦手なことを丁寧に分析してください。その後、転職情報を隅々までチェックして、自分の強みを活かしたり、合っていない環境でなかったりすることを確かめて検討してみましょう。ポイントは、環境や業務内容について細かな部分もきちんとチェックすることです。多くの方が収入や福利厚生などばかり注目しやすいですが、HSPの方はそれよりもどんな職場環境になっているのか、どんな仕事をするのかといったことに注目したほうがうまくいきやすいようです。

自分の市場価値を理解する

HSPの方の長所は、自分が好きなことはとことん調べてやり抜いたり、じっくりと考えたりできるところです。頭の回転が早い方も少なくありません。また、安易に返事をしたり相手の言葉を鵜呑みにしないなどの特徴もあるため、うまくいけば信頼されやすいといったメリットがあります。こういった良い部分に注目して、そこを評価する職場を選ぶのも良いでしょう。

HSPの人におすすめの職種

HSPの方は全体的に傷つきやすく、さらにそれについて理解されにくい傾向があるため、どうしても保身的な行動をとりやすくなります。転職先でまた同じような経験をしたくないため、いろいろな角度から想像し、リスクを避けようと考えるのです。しかし、これは悪いことではありません。自分をよく知った上で、何が得意で何が苦手なことなのかが分かれば、より自分に合った職場や仕事を見つけられるようになるからです。次に、HSPの方におすすめの職種についてご紹介します。

ITやWeb関係などの技術職

細かな部分によく気付いたり、とことん追及して考えられる強みが活かせるIT系も向いています。先のことまで考えることができるほか、リスクを回避できる能力も高いので、ITスキルを身に付けるのもおすすめです。

動物と触れ合う仕事

人と関わるよりも、動物を触れ合う仕事の方が安心してできるという方も多いようです。動物が苦手でない方は、HSPの方の強みでもある共感能力が発揮できる動物園スタッフや、トリマーなどもおすすめです。

在宅ワークなど働き方に選択肢がある職種

職業だけでなく、働く環境にも注目してみてください。自分が好きな環境で働ける会社への転職もおすすめです。周囲に人がいると集中できない方は、在宅ワークが可能な会社を選んでみてはいかがでしょうか。在宅ワークであれば、室温やインテリアなど、自分に合った環境を整えながら仕事ができるのでストレスも感じにくいことでしょう。

まとめ

HSPの方は、転職活動する際に働く環境を選ぶことができたり、一人で集中して働けたりするところを探すのもおすすめです。まずは、自分の得意不得意についてきちんと理解して、得意を活かせる仕事や会社を選ぶのがポイントです。自分を分析するのが難しい場合は、キャリアコーチに相談したり、家族や友人などに相談して自分を理解するのもおすすめです。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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