ジョブホッパー

ジョブホッパーの悲惨な末路とは?今からでも遅くない!キャリアの再生方法

2023/04/13

何度も転職を繰り返すジョブホッパーは、多くの経験が積めるという一方、企業側からの印象は短期で辞めていってしまう、こらえ性がないといったマイナスイメージもあります。こうした印象から陥ってしまう末路や、キャリアを再生する方法についてご紹介していきます。

ジョブホッパーは悲惨な末路を迎えやすい?その理由とは

転職を繰り返すジョブホッパーは確かに多くの経験を積むことができますし、行動力があるのも確かですが、企業からはマイナスなイメージで見られることが多いです。実際、ジョブホッパーという言葉がマイナスの意味で使われる場面は多々見られます。

就職する会社の選択肢がなくなる

求人を出している企業の特徴の中に、転職回数が多い人材を避ける傾向があるというのがあります。ジョブホッパーは3年以内に転職を繰り返すという特徴があるため、せっかく雇ったのに短期間で辞めてしまわれては企業側も希望する人員を確保できません。どんな正当な理由があっても、短期間で辞めてしまう事実は変わりませんので、企業側はどうせ辞めてしまうならと最初から採用しないことが多いです。

当然、転職回数が多ければ多いほど、企業からこうした視線で見られる傾向にあります。

面接時に悪く捉えられる

転職回数が多いことは面接のときにも悪く捉えられてしまいます。ジョブホッパーはいろいろな仕事の経験ができるものの、短期的に辞めてしまうために十分なスキルが身に付かない傾向にあります。転職回数が多いと、多くのことを経験していたとしても仕事のスキルは不十分と見なされてしまい、あまりに転職回数が多いと面接に進むのも難しくなってしまいます。

給与や待遇面が悪くなる

転職を繰り返すということは新人の期間が長くなるということになります。十分な経験やキャリアアップをする前に転職してしまっては、何の魅力もキャリアも無い状態で他の企業に就職することになります。出世をする前にこうしたことを繰り返してしまうと、一般社員がなんの経験も持たずに転職を繰り返してしまう構図が生まれます。

経験が乏しく、十分なスキルが無ければ、条件の悪い会社しか選択肢が無くなってしまい、今よりも給与や待遇アップを考えて転職しても、希望にあった場所に行けなくなってしまいます。

ジョブホッパーの何が悪い?考えられる3つの理由

多くの業種や企業に興味を持ち、実際に転職活動をするという行動力を持っているジョブホッパーは確かにフットワークが軽く、魅力的な面もあります。しかし、転職を繰り返してしまっていては相応のスキルが得られなかったり、新しい職場で円滑な人間関係を気付けないなどの悪い部分が出てきてしまいます。

年齢に応じたスキルや経験が期待できない

ジョブホッパーの多くは30代から40代であることが多いです。ジョブホッパーは同じ30代から40代の人と比べて、年齢を重ねた割にスキルが伴っていないことが多い傾向にあります。20代で転職を繰り返す分には育成する時間を考える企業も多いのですが、30代から40代で転職する人材を集める場合、それ相応のスキルや経験を持った即戦力が必要とされる市場です。

即戦力になれるスキルを持っていないと、企業から求めて貰える可能性は大きく下がってしまうのです。

中年層~高年層からの評価が悪い

30代から40代のジョブホッパーより上の世代となると、終身雇用が主流の時代を生き抜いた人が多くなります。転職回数が多いとこらえ性が無い、飽きっぽいなど悪い印象を持たれてしまいがちです。こうした価値観はどうしてもすぐに変えるというのは難しいので、こうした評価を受けたくないのであれば、できたばかりの企業で経営者がある程度若い場所に転職したほうが良さそうです。

円滑な人間関係を築けないと判断される

同じ場所で長期間仕事が続けられないジョブホッパーは、人間関係の構築が苦手という特徴があり、企業側もジョブホッパーをそのように判断していることが多いです。実際にはコミュニケーション能力が高く、人間関係を上手く構築できる人間だったとしても、同じ場所で仕事が続けられないのはそうした能力がないからと判断されてしまうのです。

すごいジョブホッパーもいる!優秀なジョブホッパーになるには?

マイナスなイメージを持たれやすいジョブホッパーですが、ジョブホッパーには魅力的な部分も多く、優秀なジョブホッパーも数多く存在しています。スキルやキャリア不足なら、一つの企業でそうしたキャリアアップを計り、転職の際に魅力的になれる武器を増やしておくことが重要です。

1つのスキルを徹底的に磨く

転職回数が多くても、ひとつのスキルに特化していれば企業側が雇用する理由になります。多くの会社でいろいろな経験を積みつつ、資格を取ることによって、有資格者を求める企業から雇われやすくなります。資格を持っているということは、その分野に特化した知識や経験が十分にあるという証明になりますので、転職回数が多くても得意分野を持っているというアピールがしやすくなります。

入社時に強い目的を持つ

転職をするにあたり、明確な目的を持って転職する人と単純に今の職場に不満を持って転職する人とでは大きな差があります。将来的にどうなりたいのか、転職をする目的は何なのか、ビジョンをはっきりさせることで企業の見る目はがらりと変わります。

自分が独立するために必要なスキルを取得するため、将来的に自分が目指している仕事のスキルアップのため、こうした明確な理由を探してみることが重要ですので、キャリアコーチングを利用して自己分析をしっかり行います。

自分にぴったりの会社を見つける

転職にあたっての明確な理由を自己分析で探したら、企業研究で自分にあった会社を探す事が重要です。転職サイトなどを利用するよりも、もっと自分に寄り添った分析をしてくれるキャリアコーチングがおすすめです。自分のために仕事への理解を深め、就職活動支援などの制度を利用して自分にぴったりの企業を探した方が効率もよく、希望する企業に入りやすいです。

ジョブホッパーはエンジニア向き?おすすめの職種2選

転職を繰り返すジョブホッパーでも、この転職が評価され、必要とされる業種が存在します。エンジニアのような多くの企業で多くの経験が必要な職種の場合、より多くの企業で勤めたことが実績となりますし、実績が伴っていれば営業職も魅力的です。

評価されやすいエンジニア

エンジニアの場合、多くの企業での経験が次の開発に役立つケースが非常に多く、転職の回数が経験として評価されます。仕事の幅も広く、より多くの分野で活躍できるエンジニアは生産性が高いため、企業としても積極的に雇っていきたい人材です。自己分析、企業研究を入念に行い、自分にあったエンジニアの仕事を探してみるのも良さそうです。

実績があるなら営業職もおすすめ

売れるかどうかが評価される営業職は、転職回数よりも売り上げなどの実績が重要になってきます。一目でその人の実力が判断できるため、営業で多くの実績を持っている、営業なら得意分野という人は、いろいろな業種の営業を試してみたいと転職をしてみるのも良さそうです。

次の転職先を決める前にキャリアコーチングサービスを活用しよう

ジョブホッパーが次の転職先を検討するなら、キャリアコーチングサービスを利用して自己分析や仕事分析を徹底して行い、キャリアプランを設計することが重要です。将来的に自分がなりたいビジョンや、やりたい仕事が明確になっていないために転職を繰り返してしまうのなら、キャリアコーチングを利用して転職について相談してみるのが得策です。

もし今自分がいる企業でも自分の思い描いていたキャリアを取得できるのなら、無理に転職する必要はありません。自分にとって最適な選択や、今後のキャリアについての相談をしたいということなら、転職サイトを利用するよりも効率的です。

まとめ

転職を繰り返せば繰り返すほど印象が悪くなってしまうジョブホッパーは、1人で転職するのが徐々に難しくなってしまいます。もちろんエンジニアのように転職回数が武器になる業種もありますが、こうした企業を探すのも専門にアドバイスを受けないと判断が難しいものです。転職回数が多いジョブホッパーでも、しっかりと未来を思い描いて自分のやりたい仕事をしたいと考えているのなら、キャリアコーチングを利用して自己分析、仕事分析をしてみましょう。

当記事の監修者
当記事の監修者

宗像 祐 (むなかた ゆう)

大学卒業後、不動産営業、IT営業を経験した後に株式会社エス・エム・エスに入社。キャリアアドバイザー、法人営業、マネジメントなど一通りの業務を経験し、その後キャリア女性特化型エージェント、大手医療グループの人事、スタートアップ企業のCOO等を経て株式会社ルメスを設立。10年以上の人材業界経験を通して、約3,000名のキャリア相談や採用に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。

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